
小谷 実可子 さん
オリンピック
シンクロナイズド・スイミング日本代表
メッセージ:
私が、本格的にシンクロナイズド・スイミングの道を歩み始めたのは、小学校4年生の時に出場した年齢別大会の10歳以下の部での優勝でした。その後、高校1年生の時にアメリカに留学し、カリフォルニアのクラブで、毎日毎日、厳しい練習を繰り返しました。1985年のパンパシフィック選手権でデュエット優勝したのをはじめとして、同年から4年連続で全日本選手権にデュエット優勝したり、1987年からはソロでも4年連続全日本チャンピオンとなりました。その後のソウル・オリンピックではソロ・デュエットとともメダルに輝くことができました。
シンクロナイズド・スイミングも観客席から見るとたいへん華麗に見えますが、ひとたび水の中に入ると、めまぐるしく手や足を動かしているのです。ものの例えにあるように、正に「白鳥の水に浮かぶ姿は優雅だけれども、水面下では精一杯水掻きを動かしている」のです。また、デュエット演技では、いかにペアの意気がぴったりと合った技を出すことができるかが大きな要因となっていて、相手の視線や呼吸一つにまで注意を払います。
ところで、昨年の夏あたりから、テレビや新聞でけん銃が発砲されたというニュースを見かけることが多くなったような気がします。私がアメリカ留学から帰国した直後も、私の通っていた学校で学生同士のケンカによる発砲事件が起きました。私の元クラスメートの子だったので大変なショックを受けました。私たちの平和な日本では考えられない話です。
それは、これまで国民の一人一人にけん銃を必要としない、あるいは拒絶しようとする意識がしっかりと根付いていたためだと思います。シンクロナイズド・スイミングにおいて、水面上の華麗な動きが、水面下での手足の動きに支えられているように、社会の安全は、私たち一人一人のしっかりとした気持ちに支えられているということだと思います。そして、デュエット演技のように、みんなが気持ちを合わせて協力することが、とても重要なことではないでしょうか。違法銃器を排除し、銃器犯罪を根絶するためには何をすればよいのか、何ができるのか、一度、真剣に考えてみませんか。
小谷 実可子