
有田 芳生 さん
メッセージ:
オウム真理教の地下鉄サリン事件をきっかけに、日本の犯罪事情は質的に大きく変化してしまったようだ。銃器を使った事件は当然これまでにも存在した。だが、その利用方法はおおむね相手を脅すことによって、金品の奪取など、目的達成のための手段としての道具であった。
ところが、平成7年秋に東京・八王子のスーパーで、女性従業員と二人のアルバイト女子高校生が、手足を縛られたうえ、頭を拳銃で撃たれ、死亡するという事件があった。
銃器犯罪の質が変わったというのは、それ以降、東京都内でもあるいは宮崎などでも、いきなり銃器が使用されるケースが目につくようになったからだ。凶悪犯罪は確実に増加している。
未来から現在の日本を眺めれば、おそらく社会崩壊への大きな転換点として歴史に記されることだろう。ただし、それが悪化の転換点なのか好転のきっかけになるのかは、日本人のこれからの努力にのみよっている。